手の外科
手の外科とは
- 上肢・スポーツ傷害センター長/副院長田中 寿一
- 手は繊細な運動器官であり、また知覚器官であり、神が人に与えた“最高の器官”であるといわれています。そして、人はこの器官を用いて、文明を構築してきたといっても過言ではありません。このような重要な手の傷害治療を扱う手外科医は、外科的処置<手術>を行う場合、繊細な操作で、機能を再建し創造する計画性と芸術性が要求され、細かな神経と高度な技術、忍耐力が要求されています。このため、日本手外科学会では、専門医制度を創設しその専門性の確立に勤めています。本院/手外科センターでは、この手外科専門医/指導医、私を含め2名が治療に当たっています。
現在、我が国では、医療情報が氾濫しています。SNSをみて来院する患者様が、多いのですが、残念ながらその情報が正しく無く、適切な治療を受けることができずに経過することが非常に多いのが現実です。手外科領域も同様で、私達の所に来る前に、自己判断で放置や、専門外の医院で不適切な治療を受けてから来院することが多いのが現状です。病気や障害は、早期に正しい診断、治療を受ける事が、早期回復の第一歩といえます。
特にスポーツ選手は、初期の治療が選手生命を左右することがあります。
本センターは、あらゆる手外科領域の疾患を、高度な医療を迅速に提供することを目標としています。また、本院は、神戸の中心に位置し、交通の便も良い立地条件の良いところにあります。診察時間を確認の上、来院ください。<手の傷害を診ている先生方へ>
人にとって大切な器官の手の治療に、1983年から兵庫医大で“手肘外科分野の治療“を担当、診療を開始いたしました。大学病院は患者にとって、最終の砦との自負の下、診療・手術にと励んで参りました。平成29年より、コンパクトな診療部門として、本院手外科治療センターを開設しました。これまでの手術症例は、38年間で18000例を超えました。中にはオリンピックの金メダリストや各種ワールドカップで活躍した選手など、我が国の多くのトップアスリートが含まれ、彼らの活躍が今までの診療活動の原動力となっています。さらに、オピニヨンリーダーとしての自負の下、地域の手外科疾患治療のレベルアップに努めています。本領域の治療法の進歩は著しく、従来の治療法で思うような成果が出せない場合、不本意な争いに巻き込まれる恐れがあります。診察時間外でも対応可能ですので、お気軽に御相談ください。
主な対象疾患

- 指の主な症状
- 手首の主な症状
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- 親指を広げたり、力を入れると親指側の手首に痛みがある(ドケルバン病)
- 手の平にしこりのようなものができ、指が伸ばしにくい(デュピュイトラン拘縮)
- 関節周辺や手の平に水ぶくれのようなものができている(ガングリオン)
- 手首の親指側に痛みがある(舟状骨骨折)
- 手首に強い痛みや腫れがある(橈骨遠位端骨折(コレス骨折・スミス骨折))
- 肘の主な症状
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- 物を持ち上げる際に肘の外側に痛みがある(テニス肘 (上腕骨外側上顆炎))
※上記は主な手の疾患です。その他にも気になる症状があれば、お気軽にお問い合わせ、ご来院ください。
担当医師
手外科・スポーツ傷害センター長 田中 寿一 |
専門分野:上肢・手の外科 疲労骨折 資格等 :医学博士、日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医、ドイツ整形外科学会会員、 アメリカ手外科学会会員、日本体育協会公認スポーツドクター、日本整形外科学会スポーツ登録医 |
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診療部長 常深 健二郎 |
専門分野:上肢・手の外科 資格等 : 日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医、 日本整形外科学会公認リウマチ医 、日本体育協会公認スポーツドクター |
手の外科/診療時間
午前 (9:00~12:00) |
午後 (14:00~16:00) |
午後 (16:00~18:00) |
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月 | 田中 (※予約のみ) | - | |
火 | - | - | - |
水 | 田中 / 常深 | - | 常深 |
木 | - | - | - |
金 | 田中 / 常深 | - | - |