ガングリオン
手首などの関節にできる腫瘤で、中にはゼリー状の粘液物質が溜まっています。
体のあらゆる場所にできる可能性がありますが、とくにできやすい場所が手関節背側(甲側)とされています。
20~50代の年齢層の女性に多く、その数は男性の3倍程です。
痛みや違和感などの症状がなければ、経過観察で問題ないとされていますが、腫瘤はピンポン玉程度に大きくなる事もあり、神経を圧迫すれば痛みやしびれが出たり、手を動かすことが困難になる事もあります。
ガングリオンは自然治癒することもありますが、他の病気の可能性もありますので一度受診することをお勧めします。
治療方法
《保存療法》
ガングリオンに注射針を刺して、中のゼリー状の粘液物質を吸引します。この治療を数回繰り返すことで、約50%の方に効果がみられます。
また、ガングリオンに外から力を加えて押して潰してしまう方法もあります。
《手術療法》
保存療法を続けても内容物がなくならず溜まるようならば、摘出手術を検討します。
手術をしても再発する可能性もありますが、なるべく再発を防ぐために関節包や腱鞘の一部とともにガングリオンを摘出する手術法を選択します。
局所麻酔下で15~30分程度の手術のため日帰りも可能です。