手の外科症状【母指CM 関節症】

母指CM 関節症

母指CM関節は親指の付け根と手首の間にある関節で、親指の動きをコントロールしています。 使い過ぎや加齢などによって関節が炎症を起こし、進行するとこの付近に突出した変形がおき、親指が開きにくくなります。 初期は親指を使う作業の際にズキっと強い痛みを感じる事が多く、特にペットボトルのふたを開けたり、ドアの施錠など「握る」「つまむ」といった動作の時に痛みを伴います。

治療方法

《保存療法》

日常生活に支障のない軽度の場合は消炎鎮痛剤入りの貼り薬や、CM関節保護用の装具装着等で安静を保ちます。 それでも不十分な時は、痛み止め(消炎鎮痛剤)の内服、関節内注射を行います。 痛みに改善がみられれば関節・筋肉のストレッチなどリハビリも有効です。

《手術療法》

いつまでも痛みが改善しない場合や、日常生活に支障が出る場合は、手術を検討します。 関節固定術や関節形成術など複数の術式があり、変形の程度や患者様の生活環境などにより術式を選択します。 手術は全身麻酔で行われ所要時間は約1~2時間、2泊程度の入院が基本となります。

 

Category: 手外科症状別.