肘部管症候群
小指と薬指の一部がしびれたり感覚が鈍くなります。さらに症状が進むと手の筋肉が瘦せてきたり、お箸が使いづらいなど指先の細かい動きが困難になることもあります。
加齢に伴う肘の変形や野球や柔道などのスポーツにより肘の内側で神経(尺骨神経)が慢性的に圧迫されたり牽引されることで発症します。
症状の軽い初期であれば、数ヶ月で回復することが多いですが、筋力低下が進行してしまうと回復が困難になりますので、早期の治療が重要です。
治療方法
《保存療法》
症状の軽い初期はなるべく肘を曲げないよう安静を保ちます。ビタミン剤など投薬が有効な場合もあります。
《手術療法》
強い痛みや筋力の低下により日常生活に支障がある場合は、尺骨神経を圧迫している靱帯の切離や骨をけずったり、神経を前方に移動する手術を行います。
手術内容によっては局所麻酔で1時間程度の日帰りも可能です。